実装継承を使うタイミング



いまだに継承を使うタイミングが分からない


委譲より実装継承を使う、というかStrategyよりTemplate Methodを使うのは、
クラス独自の機能追加が必要なときではないかと思います。



pythonのthreading.Threadクラスは、
runメソッドをオーバーライドすると、
runの中身を実行するスレッドを作れます。
Template Methodパターンの実例です。


from threading import Thread
class HelloThread(Thread):
    """hello world ! を表示し続けるスレッド"""
    def run(self):
        while 1:
            print "hello world!"


もちろん、Strategyパターンにする事もできます。

class StrategyThread(Thread):
    def __init__(self, callable):
        Thread.__init__(self)
        self._callable = callable
    
    def run(self):
        self._callable = callable

def HelloThread():
    def hello():
        while 1:
            print "hello world!"
    return StrategyThread(hello)


このHelloThreadは、永久に挨拶を表示させ続けてしまうので、
Template Method版HelloThreadに、停止する機能を追加してみます。

from threading import Thread
class HelloThread(Thread):
    """hello world ! を表示し続けるスレッド"""
    def __init__(self):
        Thread.__init__(self)
        self._stop = False
        
    def run(self):
        while not self._stop:
            print "hello world!"
    
    def stop(self):
        self._stop = True


これを、Strategy版HelloThreadで実現するのは困難だと思います。


クラスそのものに変更が必要な機能追加だからです。



threading.Threadは
サブクラスに独自の機能(上の場合、stop())を追加する公算が非常に大きいため、
Template Method採用しているのでしょう。




例外がExceptionを継承するのも、一つの理由は機能追加だと思います。


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